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色褪せぬまま 見上げ歩くよ

煌びやかな世界の端っこ

地方の壁を知った話

雑記

私は沖縄に住んでいる。生まれも育ちも沖縄の隅っこで、今を過ごしている。住まいが沖縄というと可哀想な目を向けられることと羨ましがられることがあるけれど、私としてはもう慣れっこだ。

小学校の時は沖縄という周りを海に囲まれた島に生まれたことを気にしたことは無かった。自然が豊かだと言われるけど、私には生まれた時から海は青いし、空は青いし、雲は白いし、夏は暑いと感じているから、気候や環境の事を言われてもピンと来ない。「海が青いから沖縄の海に行きたい」と言われても、「あ、そうなの?」と誇れる気持ちになれない。話がずれた。

中学校の時は、アニメが好きになり始めた時期だったので、見たいアニメが沖縄ではほぼアニメがやらないと知った時はショックだった。コナン(不定期放送)と犬夜叉(不定期放送)とアンパンマンとかそんな感じ。そのときは沖縄以外の都道府県が羨ましいと思った。けれど、それも長くは気にしなかった。私にとっては無いのが日常で諦めるのが当たり前だったから。

高校生になり、読書への欲求が常に高い日々が続いていた。本を読みたい。読みたい本があるのに沖縄では発売していない。いつもの本屋さんには「沖縄は本土*1から5日遅れです。」という張り紙がいつもの場所にあるだけで、私の読みたい本は店頭に並んでいない。本を読みたい。読みたいけどないから読めない。これはさすがにストレスだった。5日ってなんだよって今でもずっと思ってる。読みたい欲求は今なのに5日も待ってられっか!!状態だった。

専門学校へ入学し、この辺りからまたアニメ・漫画にずっぽりの生活になった。進んだ専門学校がコンピューター系でそういう人間が多かったせいだと今でも思っている。ここでも大して沖縄という場所に住んでいて嫌だということは感じていなかった。もう19年も沖縄に住んでいて、「送料無料!(※北海道と沖縄を除く)」をずっと見続けていたからそれは仕方がないと思っていたから。一生沖縄で、沖縄に住んでいることに特に興味も抱くことなく、諦め精神で生きていくと思っていた。

社会人になって、とある趣味ができた。アイドルへの関心だった。2次元にしかまったく興味が無かった私に初めての3次元への関心は新しいこと続きで常に戸惑っていたことを覚えている。そこで、2次元に向いていた意識は完全に逆転して、3次元への興味心の塊になった。ジャニーズって面白いもんな。沼だったわ。

ともかく、6人の姿が見たくてたまらなかった。6人の雑誌が読みたくて仕方がなかった。それなのに。それなのにだ。地方で放送していなかったり、雑誌は5日遅れだったり、私の「今〇〇したい!」という欲求がすぐに満たされることが無い。それは何故か。沖縄に住んでいるからだった。

そこで初めて、沖縄に生まれて嫌だなと思った。今まではすんなり諦めていたけど、諦められなくなった。社会人になって自分の欲求を満たす術を知ったのも原因だと思う。

日テレは系列が存在しないから見れない。ベストアーティストでたくさんのジャニーズが集まると知っても見れない。見たいのに見れない。雑誌も5日遅れだからみんなが読み終わって熱が収まってから1人で騒いでいることが当たり前。発売日より前の日に購入してその話をすればネタバレだと文句を連ねる言葉をよく目にするが、私にすれば9割の人間がネタバレだった。*2

こうやって沖縄には大きな地方の壁があるんだとやっと理解した。沖縄って可哀想なんだとそこで身に染みてきた。沖縄何にもないもんなぁ…と前は笑っていたけど、笑って諦められない。

とあるきっかけで、東京まで舞台を観に行くことになった。初めての1人旅、しかも東京。電車にだって1人で乗ったことはない*3。右も左も分からないし、平日だっていうのに人は多いし、大きい建物ばっかりだし。とにもかくにもすべて意味が分からなかった。沖縄で生きていくと思っていたからこんな経験はしないとずっと思っていたからすべてが怖かったし、新鮮だった。自分の世界の狭さを知った旅行でもあった。(舞台最高だったよ)

そこで、遠征というものの味を占め、舞台をやるたびにちょこちょこ足を運ぶことになった。遠征するために仕事を頑張ってお金を貯めたり、仕事の目的もできた。

 

20周年という記念すべき年に、様々な「会える」イベントが開催されている最近。会いに行きたいけど、沖縄に住む私には会いに行くための手段が飛行機しかない。まぁそのために働いていると言っても過言ではないから、努力はするけれど。そういう話を聞くと、「東京に住みたいな~」とよく思う。昔は絶対に思わなかったことだ。東京という場所は旅行で行く場所だと無意識に思い込んでいたから、昔の私が今の私を見たら心底驚くだろうなぁ。「東京だよ!?住むの!?旅行じゃなくて!?」みたいな。気軽に行けるのは羨ましい。けれど、私にも努力すれば会えることができる。

 

そんなバランスで私はまだ沖縄に住んでいる。東京に住みたい。

 

あ、べつにこれからもずっと沖縄で生きていくっていう話ではないです!!ただ沖縄に住んでいる私の話がしたかっただけです。それだけ!!

 

 

*1:沖縄の人は沖縄以外の都道府県を「本土」と呼ぶことが多い

*2:ananだってまだ発売してないんだからな!!ちなみに今日は木曜日、ananの発売日は水曜日。沖縄での発売は土曜~月曜になる

*3:沖縄に電車は存在しない